GitのHTTPSでパスワード認証を回避する方法

GitのHTTPSでパスワード認証を回避する方法

Gitを使用してリモートリポジトリにアクセスする際、HTTPS経由で毎回パスワードを入力するのは煩雑です。本記事では、パスワード認証を回避する方法を紹介します。

目次

方法1: Git Credential Helper を使用する

Gitには認証情報をキャッシュする機能があり、それを活用することでパスワード入力を回避できます。

1. Credential Helper の設定

以下のコマンドを実行し、Gitに認証情報を記憶させます。

# 認証情報をキャッシュ(デフォルト15分間保持)
git config --global credential.helper cache

# キャッシュ時間を設定(1時間)
git config --global credential.helper 'cache --timeout=3600'

または、OSに応じた認証情報マネージャーを使用できます。

# Windows(Git Credential Manager for Windows)
git config --global credential.helper manager

# macOS(Keychain を利用)
git config --global credential.helper osxkeychain

# Linux(libsecret を利用)
git config --global credential.helper store

2. 一度認証情報を入力する

設定後、Gitのリモートリポジトリにアクセスするときに一度パスワードを入力すれば、次回以降の入力が不要になります。

方法2: SSHキーを使用する(推奨)

HTTPS認証ではなく、SSHキーを使うことでよりセキュアにパスワード入力を回避できます。

1. SSHキーを作成

ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com"

2. 公開鍵をリモートリポジトリに登録

3. SSH接続を設定

git remote set-url origin git@github.com:user/repository.git

まとめ

HTTPS経由でGitリポジトリにアクセスする際、毎回パスワードを入力するのは手間ですが、Credential Helperの設定やPATの利用、またはSSHキーを活用することで回避できます。特にSSHキーを使用する方法は、セキュリティ的にも優れているため、可能であればSSH認証に切り替えることを推奨します。

2025-04-30サーバ&テクノロジ

Posted by 納戸 工房