WordPressのLiteSpeed CacheプラグインでCloudflareを有効にする方法

CloudflareのSpeedテスト

WordPressのパフォーマンスを向上させるために、Cloudflareを利用することは非常に効果的です。特に、LiteSpeed Cacheプラグインと組み合わせることで、キャッシュとCDNの利点を最大限に活用できます。この記事では、CloudflareをLiteSpeed Cacheプラグインに設定する手順を紹介します。

目次

 Cloudflareのアカウント作成

まず、Cloudflareの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。既にアカウントを持っている場合は、この手順をスキップできます。今回は、Google Accountでログインしました。

Cloudflareにログイン

 Global APIキーの取得

LiteSpeed CacheとCloudflareを連携するには、CloudflareのGlobal APIキーが必要です。取得手順は以下の通りです。

  1. Cloudflareにログイン。
  2. 「マイプロフィール」 > 「APIトークン」へ移動。
  3. 「Global API Key」を表示し、取得。

CloudflareのAPI設定

Google Accountでログインした場合の注意点

CloudflareのアカウントをGoogleアカウントで作成した場合、Global APIキーを取得するにはパスワードが必要になります。しかし、Googleアカウントで作成した場合はCloudflareにパスワードが設定されていません。そのため、以下の手順でパスワードをリセットする必要があります。

  1. Cloudflareからログアウト。
  2. ログイン画面で「パスワードをお忘れですか?」をクリック。
  3. Googleアカウントで使用したメールアドレスを入力。
  4. 送信されたメール内のURLを開き、リセットコードと新しいパスワードを入力。
  5. 新しいパスワードを設定後、再度Cloudflareにログイン。

Cloudflareでパスワード設定

WordPressのLiteSpeed CacheでCloudflareを設定

次に、LiteSpeed CacheプラグインでCloudflareを有効にします。

  1. WordPressの管理画面で「LiteSpeed Cache」 > 「CDN」へ移動。
  2. CloudflareのGlobal APIキー、ログインメールアドレス、対象のドメインを入力。
  3. この時点ではまだCloudflare APIをオンにしない(後の手順で有効化)。

CloudflareのAPI設定

Cloudflareでドメインの登録

  1. Cloudflareの管理画面で「サイトを追加」。
  2. 使用するドメインを入力し、「DNSのスキャン」を実施。
  3. DNSレコードに問題がないことを確認し、登録を完了。
  4. ネームサーバをCloudflare指定のものに変更(例: camilo.ns.cloudflare.com, clarissa.ns.cloudflare.com)。
  5. ネームサーバの変更が反映されるまで待機(最大24時間かかるが、数分で完了することもある)。

Cloudflareでドメイン設定

Cloudflareの最適化設定

Cloudflareの「推奨設定」から、速度向上に役立つオプションの無料の機能を有効化しておきます。

Cloudflareの設定Cloudflareの設定

LiteSpeed CacheのCloudflare APIをオンにする

最後に、LiteSpeed CacheのCDN設定画面で「Cloudflare APIを有効化」をオンにし、設定を完了します。

Cloudflare APIの設定

検証方法

Cloudflareを設定した後は、実際にサイトのパフォーマンスを検証することが重要です。以下の方法で効果を確認できます。

ページ速度の測定

  • Google PageSpeed InsightsやGTmetrixを使用して、サイトの読み込み速度を確認します。CloudflareのCDNが有効になった場合、通常は読み込み速度が改善されるはずです。
  • ベータ版ですが、Cloudflare>Speed>Observatoryでサイトの読み込み速度を確認できます。

CloudflareのSpeedテスト

あとがき

CloudflareとLiteSpeed Cacheの連携は、Webサイトのパフォーマンスを大幅に向上させるための強力な手段です。特に、アクセスが集中するサイトや、コンテンツの読み込み速度に敏感なユーザー向けには、非常に有効です。設定手順をしっかりと守ることで、手間をかけずに素早く効果を実感できるはずです。ぜひ、今回紹介した手順を参考にして、Cloudflareを導入してみてください。

2025-04-30サーバ&テクノロジ

Posted by 納戸 工房