自転車の交差点通行ルール再確認:左折専用レーンとT字路右折の正しい通行方法


都市部を中心に、車道が複雑化し、自転車での交差点通行が難しく感じられる場面が増えています。特に、左折専用レーンのある交差点やT字路での右折時に、どのように走行すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、警視庁の公式ルールに基づき、以下の2つのケースについて、正しい通行方法と注意点を図解と共に解説します。
- 左折専用レーンがある交差点で直進したいとき
- T字路のTの字の左側から下方向へ右折したいとき
よくある悩み:どこを走るのが正解なのか?
左折専用レーンで直進したい場合の誤解
- 自転車は軽車両であり、左折専用レーンでは直進できないと誤解されがち。
- 実際には「例外的に直進可」とされており、逆に車線変更をすると危険な場合もある。
T字路左側からの右折方法が明記されていない
- 警視庁の説明には「下から右への右折」はあるが、「左から下への右折」には触れられていない。
- 実際の交通場面では混乱しやすいポイント。
具体的な解決方法:安全な走り方を覚えておこう
【ケース1】左折専用レーンで直進したい場合
警視庁によると、自転車は左折専用レーンを直進しても構わないと明記されています。そのため、無理に右側の直進レーンに入る必要はなく、むしろ危険です。
正しい方法:
- 左折専用レーンの左側をそのまま直進。
- 左折車に巻き込まれないように、少し後方を走行または停止する。
【ケース2】T字路の左側から下へ右折したい場合
このケースでは、「擬似二段階右折」が適切と思われます。
手順:
- 横棒の左側(T字の上)から、直進して交差点中央や横断歩道手前まで進む。
- 信号が変わるのを待ち、車体の向きを90度回転。
- 青信号で、下方向へ直進する形で進行。
この方法は明文化されてはいないものの、十字路交差点における右折と同じと考えれば、交通実務上最も安全かつ合理的です。
まとめ
ケース | 方法 | 注意点 |
---|---|---|
左折専用レーン直進 | レーンそのまま直進 | 左折車との干渉に注意、無理なレーン変更を避ける |
T字路左から下への右折 | 擬似二段階右折 | 停車位置に注意、交差点中央で待機する際は妨げにならないように |