はんだ作業中の煙を効率的に吸い取る吸煙器をDIY

今回は「はんだ作業中の煙を効率的に吸い取るDIY吸煙器」を自作してみました。手持ちのPCケース用ファンや3Dプリンタ、AliExpressで手に入れたパーツを組み合わせて、コンパクトかつ安価に仕上げています。どんな材料を使い、どうやって組み立て、テストしていったかを詳しくご紹介します。


材料・パーツ一覧

  • ファン:PC筐体から取り外した8cm径ファン

  • フィルターフレーム:自作の3Dプリント品

  • フィルター:AliExpress購入のHEPA風カーボンエアフィルター300円

  • 基板&コネクタ:ユニバーサル基板+AliExpressのピンヘッダコネクタ

  • マスクインク:UV硬化タイプ(金属部分の絶縁保護用)300円

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  • 電源:モバイルバッテリー+DC–DCステップアップコンバータ(5V→12V)

  • 工具類:はんだごて、カッター、UVライト、3Dプリンタ他


フレーム設計と3Dプリント

フレームの役割

フィルターをしっかり保持しつつ簡単に着脱できるフレームを設計。

  • フィルター用スロットとファン用スロットを作成

  • ファンの配線を出す穴を配置


コネクタ部の加工

ピンヘッダのはんだ付け

AliExpressで購入したピンヘッダコネクタをユニバーサル基板へはんだ付け。

  • UV硬化マスクインクで保護
  • 金属部分にマスクインクを塗布し、UVライトで硬化させて絶縁・保護
    UV硬化でカバー

電源まわりの構成

  • モバイルバッテリー(5V出力)

  • DC–DCステップアップコンバータ(昇圧時の動作確認済み)

  • 配線:耐熱チューブでまとめて安全性UP


フィルターの準備

AliExpressで購入したHEPA風カーボンエアフィルターを必要なサイズにカットしてフレームにセット。
エアフィルターを挿入


テスト&調整

お香テスト

お香の煙を試しに吸わせてみたものの、煙量が少なくあまり違いが分からず…

コンパクト燻製器で検証

コンパクト燻製器でテスト

燻製器を使うと煙が大量に出てビックリ!

  • 最初は吸い込み過ぎで慌てる

  • 燃料(チップ)の量を少量にして煙量を調整

最終的に、フィルターの風抵抗とファンの風量がちょうどよくバランスし、「ほんのり上がる煙をしっかり吸う」理想の動作を確認しました。
吸煙中


おわりに

今回のDIY吸煙器、材料費はモバイルバッテリーを除いて数百円程度。3Dプリンタがあれば、誰でも簡単に作れます。はんだ作業の安全性・快適性が格段にアップするので、ぜひトライしてみてください!
質問・改善案などありましたらコメントでお知らせいただけるとうれしいです。

DIY&修理

Posted by 納戸 工房