バグ?仕様?Linのみオルタネータで自転車発電!停電対策もDIYで


今回は、「Linのみオルタネータで自転車発電」に挑戦してみました。
Lin通信を利用したオルタネータを発電機として使い、自転車で実際に発電する仕組みを作るというプロジェクトです。
DIYと技術の組み合わせに興味のある方にとって、楽しんでいただける内容になっています。
そもそもLin通信とオルタネータとは?
- Lin通信:自動車の電子制御ユニット(ECU)間で使用される、簡易なシリアル通信規格です。低コストで省電力が特徴。
- オルタネータ:自動車に搭載されている発電機で、エンジンの回転を電気エネルギーに変換する役割を持っています。
一般的なオルタネータでは、エンジンの回転に応じて出力電圧が調整されますが、Lin通信を使った制御が可能なタイプでは、より細かい設定が可能です。
使用した材料
今回のプロジェクトで使用した材料は以下の通りです:
- Lin対応オルタネータ(中古品: 5年前に衝動買いしたマツダ キャロル DBA-HB36Sに搭載されていたもの)
- 一般的なロードバイク
- 12V-5Ah密閉型鉛蓄電池
- 電圧計、スイッチ(発電量の確認と制御用)
- 3Dプリンタで作成したケース
- CNCで加工した銅張積層基板
作業手順
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オルタネータの動作確認
今回使用したオルタネータは中古品で、搭載されているレギュレータICの型番は分解しても特定できませんでした。そのため、今回のテストでは、このオルタネータのデータシートではなく、別のLin対応オルタネータ用レギュレータICのデータシートに記載されていた「スタンドアローンモード」を参考にしました。
スタンドアローンモードではLin通信が不要で、一定以上の回転数で発電を開始する仕様となっています。しかし、動作確認の際、いくらオルタネータを回転させても数Vしか電圧が発生せず、発電しているとは言えない状態でした。本来、車両に搭載されている場合は12Vバッテリーに接続されています。そのため、バッテリーを接続して回転させてみましたが、やはり発電は始まりませんでした。
そこで試しに、オルタネータを約2000回転させた状態で12Vバッテリーを接続してみたところ、ようやく発電が始まりました。このことから、オルタネータが発電を始めるためにはある程度の初期回転数が必要であることがわかりました。
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自転車とオルタネータの接続
- 自転車の後輪をオルタネータと接続。
- オルタネータがグラつかないよう、取り付け位置を慎重に調整しました。
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発電実験
- 実際に自転車を漕いでオルタネータを回転させ、発電量を測定。
- 電圧計を使って、バッテリーへの充電が正しく行われることを確認しました。
今後の改善案
- 効率の向上:オルタネータと自転車の接続方法をさらに工夫し、効率的なエネルギー伝達を目指します。
- 軽量化と省スペース化:構造の見直しで持ち運びや設置の利便性を高めたいです。
- 用途の拡大:発電した電力を蓄電し、小型家電の運転や他の応用が可能なシステムを目指します。
最後に
「Linのみオルタネータで自転車発電」は、DIYとテクノロジーの融合を楽しむプロジェクトとして、とても面白い経験になりました!
今回の内容は試作段階のもので、さらに発展させる余地が多く残っています。次回は効率アップや、もっと実用的なシステムへの改良を目指していきたいです。
皆さんも興味があれば、ぜひチャレンジしてみてください!質問や感想、アイデアなどもお待ちしています✨