Raspberry Pi 3、Pico、激安USBキャプチャボードで作るPiKVM – ケース編


これまで、ハードウェア編とソフトウェア編で、Raspberry Pi 3、Picoもどき、HDMIUSBキャプチャーボードを用いてPiKVMを構築しました。今回は、このシステムを収納するオリジナルケースの作成に挑戦します。特に、FreeCADを使ってモデルを設計し、3Dプリンターで出力したケースに、Raspberry Pi 3とPicoを組み込んだ最終形態をご紹介します。
FreeCADでのモデル設計
ケース設計はFreeCADを使用して行いました。以下の点に注力しています:
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Raspberry Pi 3のマウント
Raspberry Pi 3のマウント位置と大きさは、Raspberry Pi SpyのMounting Hole画像を参考に正確に特定しました。これにより、Pi3をケース内にしっかりと固定できる設計となっています。 -
Picoもどきのマウント
Picoは正確なデータがなく、実際に測定してサイズを確認した上で、余裕を持ってはめ込めるマウント設計を行いました。
3Dプリンターでのケース出力
FreeCADで設計したデータをSTL形式にエクスポートし、3Dプリンターでケースを出力しました。今回のケースは、Raspberry Pi 3とPicoの両方を収納できるように、内部に各部品の固定用の穴やスペースを設けたシンプルな構造となっています。
組み立てと最終形態
出力したケースに、先に構築したRaspberry Pi 3とPicoを取り付けました。今回のプロジェクトはASRock Beeboxのモニタリング用途向けで、PS/2キーボードやマウスの接続は行わなかったため、シンプルな実装です。
また、あえてケースの蓋は付けない設計にしており、内部の電子回路やボードが見える「それっぽさ」を演出しています。これにより、DIYらしい雰囲気と技術的な魅力を強調するデザインとなっています。
まとめ
FreeCADで設計し、3Dプリンターで出力したケースは、Raspberry Pi 3の正確なマウント位置(参考サイト)と、Picoもどきの実寸に基づいて設計・加工されています。完成したケースは、シンプルながらも内部のパーツがしっかりと固定され、あえて蓋を付けないことでDIY感を演出する仕上がりとなりました。次回は、この完成システムを実際に動作させ、モニタリング機能の動作確認についてご紹介します。