Raspberry Pi 3、Pico、激安USBキャプチャボードで作るPiKVM – ハードウェア編


元々、Raspberry Pi 3を使ってCNCマシンを自作しようと購入したのですが、その後すぐに3018proのCNCを手に入れてしまい、余ってしまったRaspberry Pi 3を活用する方法を模索していました。さらに、「Poppin Aladdin2」にChromeキャストで投影するために購入した激安USBキャプチャーボードや、衝動買いした「Picoもどき」も加わり、これらのパーツで公式のDIY v1構成(参考:PiKVM V1 ドキュメント)に基づいたPiKVMを自作することに挑戦しました。
なお、今回はASRock Beeboxのモニタリング用途で使用するため、ATXコントローラは不要とした、シンプルなKVM(Keyboard Video Mouse)を実現しています。
使用した主なハードウェア
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Raspberry Pi 3 (DIY V1構築)
当初のCNC作成目的で購入したものの、3018proに切り替えたため余ったパーツを有効活用。
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HDMIUSBキャプチャーボード
Poppin Aladdin2でChromeキャスト用に購入したキャプチャーボード。USB経由でHDMI信号を取り込み、PiKVMに映像を供給します。Raspberry pi 3の場合、右下のUSBポートでキャプチャーを行うので、場所を間違えないようにする。
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Picoもどき
衝動買いで手に入ったボードで、PiKVMの入力デバイスとして利用。公式ドキュメントやGitHubのリリース情報も参考にしています。
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ダイオード
回路例では1N5819が使われることが多いですが、今回は手元にあったSBM1045VSSを採用。上推奨、下使用したもの
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配線とトラブル
Setting up the hardwareのwithout ATX controllerを参考に実際に各パーツを組み合わせて構築を進めたところ、PicoとRaspberry Pi 3の配線を誤って(18,20のピンを逆に)接続してしまい、エラーが発生しました。
「ちゃんと配線を確認して」とマニュアルには書かれていたにもかかわらず、ガバッとしてしまった私の失敗エピソードです。
正しい配線に修正してからは、無事に動作するようになり、各部品の個性を活かした自作PiKVMとして完成しました。
picoもどきのUSBコネクタがtype-cであることは影響ありませんでした。
今回の構成のポイント
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DIY V1構築
参考サイト https://docs.pikvm.org/v1/ の内容に沿って、PiKVMのV1ストラクチャーを採用しています。 -
ASRock Beeboxのモニタリング用途
今回はASRock Beeboxの監視に使用するため、ATXコントローラは不要と判断し、必要最低限の回路でシンプルな構成を実現しました。
まとめ
余ったRaspberry Pi 3、Chromeキャスト用に購入したHDMIUSBキャプチャーボード、そして衝動買いのPicoもどきを組み合わせることで、思いがけない形でPiKVMプロジェクトが実現しました。
配線ミスというハプニングもありましたが、正しい接続方法を再確認することで解決。
ソフトウェア編に続きます。