WordPressのテーマ乗り換え後に欠けた自動アイキャッチ生成機能を自作
Cocoonテーマには記事タイトルや設定に応じて自動でアイキャッチ画像を生成する機能がβ版ながら実装されています Cocoon。私自身もこの便利機能を長く愛用していましたが、ある日PageSpeed Insightsのパフォーマンススコアが50台にまで激落ちしているのを発見しました。プラグインを疑い、外しても改善せず、テーマ内の高速化設定も見直しましたが状況は変わらず、やむなくテーマを移行。その移行先には自動アイキャッチ生成機能がなかったため、自らプラグインを開発することにしました。
背景:Cocoonテーマの自動アイキャッチ生成機能
Cocoonのβ版機能
Cocoon 2.8.4以降、投稿や固定ページのタイトルから自動でアイキャッチを生成できるβ版機能が追加されました Cocoon。
管理画面の「Cocoon設定 > エディター」タブで「タイトルからアイキャッチを生成する」を有効化するだけで使え、画像探しの手間を大幅に省いてくれます。
実際の利用感
この機能は非常に有用で手軽にアイキャッチを用意できるため高く評価しています。
問題発生:PageSpeed Insightsのパフォーマンス低下
突如訪れたスコア50台
普段はモバイル80前後、デスクトップ90前後をキープしていたサイトのスコアが、ある日モバイル50台にまで低下しているのを確認しました。特に大きな更新はしておらず、何が原因かわからず試行錯誤していました。
対策検証:プラグイン除外と高速化見直し
プラグインの切り分け
まずは全プラグインを一時的に無効化しましたが、PageSpeed Insightsの結果は改善せず。
次に画像のLazy Loadや次世代フォーマット変換など、テーマ外で高速化できるプラグイン導入も試みましたが、スコアは依然として50台を推移しました。
サーバー・キャッシュ検証
サーバー環境やCDN、キャッシュプラグイン(LiteSpeed Cacheなど)の見直しも行いましたが、こちらも顕著な改善は得られず、根本原因の特定には至りませんでした。
テーマ移行と機能欠如
PageSpeed Insightsスコアの回復が見込めないと判断し、サイト全体を別の高速化特化テーマへ移行しました。
新テーマでは軽量化は達成したものの、Cocoonの自動アイキャッチ生成機能が存在せず、記事作成の際にアイキャッチ画像を毎回手動で用意する負担が大幅に増大しました。
プラグイン開発:Simple Featured Image Generator誕生
開発の動機
「Cocoon並みの自動アイキャッチ生成機能を、どのテーマでも使えるようにしたい」という思いから、本プラグインを自作することにしました。
既存のテーマに依存せず、Classic Editor上で動作し、投稿タイトル・投稿者アバター・カラー設定をもとにPNGを生成し、自動でアイキャッチにセットします。
主な仕様
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投稿タイトルと投稿者アバターをキャンバスに描画
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フォント色・背景色・フレーム色をカラーピッカーで設定可能
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AJAXによる非同期生成・保存
実装の詳細やインストール手順は、GitHubリポジトリをご覧ください。
見よう見まねで適当に作った機能で、全然洗練されていないと思うので、いじって頂けると助かります。
まとめ
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Cocoonの自動アイキャッチ機能に感動したものの、予期せぬPageSpeed Insightsスコア低下に直面。
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テーマ内設定・プラグイン除外などを試みるも改善せず、テーマ移行を決断。
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新テーマに同機能がなく、Simple Featured Image Generatorプラグインを自作。
自作プラグインは今後、さまざまなテーマ環境で自動アイキャッチ生成を可能にし、作業効率を大幅に向上させることを目指しています。ぜひお試しください。